メール初送信から受信まで



 さて,実際にどのような交流をおこなうかということを考えたとき,最初に出て
きたのは,今この時を南極の昭和基地で過ごす竹内先生に南極大陸に関わる子ども
たちの質問にお答えいただくことであった。
 「南極について聞きたいことなんでもどうぞ!」ということで,全校の子どもた
ちから「南極」に関わる質問を募集することにした。

 6月半ば,全校の子どもたちに質問用紙を配布し,「こんなことを聞いてみたい」
ということを書いてもらった。子どもたちから出された質問は,やはり,南極大陸
の自然環境に関わることや南極大陸に生息する動植物に関わることに集中した。
 パソコン担当の子どもたちのもとに集まってきたこれらの質問のうち,各委員が
5つから6つほどの質問を分担し,「はじめまして」の挨拶と一緒に南極の竹内先
生宛てにメールで送信することになった。

 さて,子どもたちからのメールを受け取った竹内先生は,「オーロラ観測」をす
るために派遣されている隊員であり,それゆえ,夜間の活動が多く,時には,一睡
もせずに空を監視していることもあるという。そんな厳しい環境下における観測活
動の合間を縫ってメールを送ってきていただけるわけであるため,子どもたちが出
したメールへの返事が戻ってくるまでには,かなりの時間が必要であろうと,当初
私たちは考えていた。
 ところが,竹内先生からのメールは,私たちの予想とは違い,子どもたちが送信
した二日後には戻ってきた。また,その返事メールでは,子どもたちの質問に対し
て,難しい内容でもわかりやすく答えようと努力していらっしゃった。これは,子
どもたちにとっても喜ばしいことであったようである。





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