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注
1 目的と情報教育組
「学部入門ゼミ
他のコース、専修と同様に本コースの学生にとっても、専門科目を履修し、卒業論文を作成するうえで情報リテラシーの向上がますます必要になっている。そこで、本クラスの
本年度は2名の教官で「学部入門ゼミ」の全般的な運営にあたった。筆者は、社会科学の研究方法などについての講義とともにこの演習の時間を担当した。また、他のいくつかのクラスと同様に講義も上記の情報処理教室の設備を利用した。
ハードウェア:
o 端末(NECEXPRESS 5800/53) 31台
o イメージスキャナ(
o 液晶プロジェクタ1台と
o ページプリンター(
o カラーページプリンター(
o 卓上テレビカメラ(
ソフトウェア:
o OS:WindowsNT Workstation 4.0
o Microsoft Office97Professional Edition
o Microsoftvisual BASIC 4.0 Standard Edition
o Netscape Navigator4.0, winbiff, Microsoft Explore 3.0、Premiere
授業で主に利用したソフトウェアは、MicrosoftOffice97(Excel、PowerPoint)、Netscape Navigator 4.0、Mathematica 3.0である。
本年度において受講者に体験してもらったソフトウェアの初歩的活用の主な項目は、
である。4回の授業がこの演習に割り当てられた。
グラフを作成するための準備としてブラウザを用いてネット上で経済統計データを検索し、ダウンロードした。時間の制約があったので、検索するサイトはあらかじめ指定した。
検索サイト:日本経済新聞社
検索データ:
並行して履修された「情報科学入門及び実習」の復習をかねて、ダウンロードした株式・円相場のデータを用いて表計算ソフトで日経平均株価と対ドル円相場の時系列グラフを作成した。その際、
表計算ソフトを用い、毎期の均等積立額や産業別の産出量を求める問題を解いた。すなわち、下記のツールや関数を用い、前者では元利合計の目標額を達成するのに必要な毎期の均等積立額を、後者では産業間の投入産出係数と産業別の最終需要量を所与として
均等積立問題 :ゴールシーク
産業別産出問題:MINVERSE、MMULTI
また、数式演算ソフトを用い、上記の産業別の総算出量を求めるとともに、最適生産量を求める問題を解いた。すなわち、下記のコマンドを用い、所与の
主な使用コマンド:Solve、Plot、D(∂)
プレゼンテーション作成ソフトを用い、特定のテーマについてプレゼンテーションを作成し、スライド使って発表を行った。手がかりとなる文献を示し、必要な資料のインターネットによる検索・収集とあわせ、テーマについてのプレゼンテーションの作成を夏季休業中の課題とした。
· テーマ:MBAについて(各自の視点から)
· ウィザード:インスタントウィザード
· 発表者の抽選:乱数(表計算ソフトで生成)による
また、筆者の担当した時間では、同じソフトで作成したプレゼンテーションを用いて授業を行った。たとえば、前記の産業別産出問題の産業間の投入・産出関係を次のスライドを用いて説明した。
期待される効果
演習に割り当てられた
さらに、プレゼンテーションの作成
問題点
受講した学生の情報処理スキルには、この段階で既にかなりのばらつきが見られた。また、指示どおりの操作をしない場合も見られた。これは、とくに
本来の科目の目的
また、備え付けのスクリーンが小型であり、端末の位置によっては見づらい場合があったこともあり、英数字や演算記号などの入力ミスも散見され、解の値が正しい値と一致しない場合があった。
プレゼンテーションと資料検索
さらに、この科目に限らず、板書をしないとノートをとらない場合が目につく。この科目では、プレゼンテーション作成ソフトで作成したスライドを用いて説明を行ったが、ただスライドをながめているだけでノートをとらない場合が大半であった。
最後に授業全般の受講態度については、端末の起動と同時に着信メールのチェックやメールの送信を始める場合が目についた。なかには処理が授業開始後にずれ込む場合、授業中も断続的にメールの処理を行う場合が見られた。遅刻とともに、これも授業開始が遅れたり、授業中の指示が徹底せず進行が遅れる一因であった。
今回取り上げた演習の題材は、分野としてはやや特殊であり、内容も応用的かつ多岐にわたっていた。内容、使用するソフトの種類もやや多かった。そこで、次回以降は、人文・社会科学の各分野に共通し、かつ基礎的な内容の題材を精選して取り上げる予定である。
具体的には、むしろ今回は割愛せざるを得なかった、もっぱらブラウザとワープロソフトによる文献・資料の検索とリストの作成、論文・レポートのスタイル、書き方の演習が考えられる。
また、所定の時間内にできるだけ円滑に演習を進行できるように、開講時に受講上の注意事項を周知させるとともに、開講後も随時その徹底をはかることが肝要である。
注
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前期:英語CALLI、ドイツ語CALL I、ドイツ語CALL II、フランス語CALL I
後期:英語CALLII、フランス語CALL II、共生社会と統計、地域経済論基礎演習
である。
データの収集・処理や数式による展開が必要となるコース専門科目としては、その他に
前期:現代社会の経済分析、地域経済の変貌、マネジメントの国際比較、
経済調査及び隣地研究、地域経済論応用演習、生活科学論応用演習
後期:地域活性化と中小企業、経済の理論と実際、会計と社会的共生、
生活科学論基礎演習
などが考えられる。
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スライド枚数 :
デ ザ イ ン
動作設定ボタン: あり
レベルの区別 : あり
表 現 : 文章のみ
その他の工夫 : クリップアート、グラフの挿入 各
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ワープロソフト:論文・レポートのスタイル、論文・レポートの作成
表計算ソフト :データベース、統計解析、文献リスト作成
ブラウザその他:文献・資料情報ソース、文献・資料検索
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