家庭や学校で気軽にインターネットに接続できる今日では、子どもの頃からインターネットに親しみ、多くの情報を検索し、収集し、発信することができるようになっています。しかし、最近の「ネットいじめ」の報道に見られるように、子どもにとってのインターネットは、使い方によっては他者を傷つけ、めぐりめぐっては自分にも有害なものとなってしまいます。子どもも含め、これからの私たちは、インターネットの扱い方ばかりでなく、インターネットを有効に利用することとはどういうことかも含めた“インターネット・リテラシー”を発達させていくことが大切です。
今回の報告書は、こうしたインターネットを有効に利用した教育プログラムやシステムに関する内容のものを含み、今の教育現場にとって有用な情報を提供できたと感じております。本報告書が、e-learningを利用した講義などのインターネットを介した教育を充実させようとしている小・中・高・大の教員や研究者に活用されることを期待しております。
本号の編集にあたり、岩沼センター長をはじめ、センター職員の杉山 仁、佐藤 由起子各氏に多大なるご尽力を承りました。心より御礼申し上げます。
編集委員会 酒井 厚 小久保 晋 中本 和典 小島千か