平成18年度はシステム更新に明け、システム更新で暮れた年となりました。多くの皆様のご協力とご援助、ご指導を頂きまして、何とか年度末に更新作業を完了致しました。この紙面をお借り致しまして、関係の皆様に厚く御礼を申し上る次第であります。
新システムの概要は、本研究報告にあります新システム概要報告に譲らせて頂きますが、今回のシステム更新の最重要課題は、老朽化しつつあった学内基幹ネットワーク機器の更新にありました。前ネットワーク機器は補正予算により買取りシステムの形で導入されたものであることから、ネットワーク機器を今回のシステム更新のリース機器に組み込むにあたっては、前センターシステムを大幅に切込み、その費用を捻出する必要がありました。幸いにも多くの皆様のご理解とご協力と頂きまして、種々の工夫により何とか削減・縮小可能な部分をつくり出し、システム全体の仕様書をまとめ上げることができました。
また年度末の実際のシステム更新作業も、これまでの作業よりも大幅に大規模かつ複雑になり、納入業者の方々を初めてとして、多くの皆様に多大な努力を払っていただきました。これまでの更新では、センター内の幾つかのサーバ機器および教室端末PCだけを入れ替えれば済んだものが、今回はそれらに加えて、学内に点在する全ての基幹ネットワーク機器を入れ換える必要が有りました。
更にITサービスの向上のために、新たに全学的な統合認証システムやe-learningシステムを本格導入・構築したために、それらの導入調整作業も大変な手間のかかるものとなりました。また今回の更新は、全学統合メールサーバ導入した後の最初の更新でもあったことも、一連の作業を難しくした原因であったように思われます。
しかしながら、多くの皆様の献身的な努力と作業の末に、何とか無事にシステム更新が完了いたしました。衷心より深く感謝申し上げる次第であります。まだシステムの一部には不備な部分も残っておりますが、可能な限り迅速に対処
して、できるだけ早く安定運用のフェーズとなるように、今後ともスタッフ一同努力して参りたいと思っております。
情報セキュリティ問題の深刻化など、総合情報処理センターを取り巻く環境はますます厳しくなっており、またその一方で、教育研究支援ならびに学内業務を担う基幹システムの運営母体として、総情センターの責任はますます重くなってきております。今後ともこれらの責務を果たすべく鋭意努力して参りますので、皆様のこれまでの同様のご支援とご協力、ならびに御指導をお願い申し上げる次第であります。