後期の授業開始まであと1週間あまり,授業の準備をされてらっしゃることと思います。
ここでちょっと前期の授業を思い出してみてください。授業の配布資料を,欠席した学生のために次の授業のときにまたもっていくのは面倒ではありませんか? レポートを提出させるのに紙で提出してもらったりメール添付で受け取ったりした後の整理が大変ではありませんでしたか?
授業中に学生にアンケート調査をしたとき,集計するのが手間ではなかったですか?
このような問題は,Moodle(ムードル)というCMS(Course Management System)を使えば,解消します。Moodleのサーバに配布資料をおけば,学生はいつでもその資料をダウンロードできますし,Moodleの課題提出機能を使えば,学生がアップロードしたレポートを名簿順に見ていくことができますし,レポートの評点やコメントを学生に伝えることができます。また,Moodleサーバにアンケート調査票をつくっておき,学生に回答させるとその集計結果が表示されます。これ以外にもMoodleを使えば小テストや,電子掲示板,授業関連データベース,授業関係の教材の提供・オンデマンド授業などe-Learningに関するさまざまな機能を使えば,従来の方法より容易に授業をすすめることができるようになります。また,Moodleを使うと,授業の記録や学生の提出物等がサーバに残りますので,JABEE(日本技術者教育認定機構)再審査の際に煩雑な証拠書類を作る手間が省けます。
総合情報処理センターが管理しているMoodleサーバは,教員・学生ともに誰でも使うことができます。また,サーバには,教務データベースの情報(教員アカウント,学生アカウント,シラバス等科目情報,履修情報等)がすでに設定されているため,学部レベルの授業については,教員が特に利用申請や設定作業をしなくてもすぐに利用できるようになっています。後期に関しても,履修申告が終了した後履修申告者情報は10月中旬をめどにMoodleサーバに入力されますので,後期の3回目の授業からは使えるようになります。
このたびMoodleを使ったことがない方や,使い方がよくわからないという方を主な対象にした講習会を開きますので,この機会にぜひご参加ください。なお,この講習会の内容は,昨年度(2007年7月10・13・19日)の「e-Learningの活用に関する講習会」とほぼ同じです。
この講習会は主に教員を対象としますが,会場に余裕がある場合には職員や学生も受講できます。会場の準備等がありますので,できるだけ事前に申し込んでください。会場に余裕がある場合には事前申し込みがなくても受講できますが,参加希望者多数の場合は参加をお断りすることもありますのでご了承ください。
● Moodle講習会プログラム
・日時:2008年10月 9日(木) 16:30〜18:00
・場所:第三実習室(総合メディア館2階 総合情報処理センター 情報処理教室)
・テーマ:Moodle利用の第一歩
・内容
・あいさつ 北原哲夫(大学教育研究開発センター 教育力向上開発部門長)
・解説
・16:35−16:45 大学教育とCMS
日永龍彦(大学教育研究開発センター)
・16:45−16:55 Moodleのシステム設定・運用の概要
鈴木智博(総合情報処理センター)
・16:55−17:05 教育実践総合センター運用のMoodleの概要
山下和之(教育人間科学部附属教育実践総合センター)
・事例紹介
・17:05−17:15 工学部における Moodle 利用の事例紹介〜資料配布・レポート提出・採点結果の通知
岡村美好(工学部土木環境工学科)
・17:15−17:20 工学部における Moodle 利用の事例紹介(2)〜金沢電子出版教材『もう一度数学』
鈴木智博(総合情報処理センター)
・17:20−17:30 教育人間科学部における Moodle 利用の事例紹介
〜資料配布・小テスト・レポート提出
滝口晴生(教育人間科学部国際文化講座)
・Moodle体験(実習)
・17:25−18:00 「Moodle操作の手引き」を見ながらコース設定をしてみよう
小俣昌樹(医学工学総合研究部・工学部コンピュータ・メディア工学科)
※司会:成田雅博(教育人間科学部附属教育実践総合センター)
---
●参加申し込み
・講習会<10月 9日(木)>に参加します。
所属:
氏名:
e-mail:
※申し込みは,教育実践総合センター事務室 源(e-mail:mchizuru@yamanashi.ac.jp)へお願いします。
|