21世紀をきりひらく尖兵として


山梨大学長 伊東 壯



 本年度の予算で、山梨大学情報処理センターは「山梨大学総合情報処理センター」へと格上げになりました。 名前の上では「総合」がついただけですが、内容はハード・ソフトともに、中でも人員の面で大きく充実しました。

 今までも、山梨大学情報処理センターは、研究教育の面でインターネットの利用などの点で大きな業績をあげてきました。たとえば、教育学部付属学校のホームページの構築とかインターネットの利用などは国際的に有名になりました。でもまだまだ、研究教育の面はもちろん、学園生活全般の情報提供という面でも、やりたいことは山ほどあり、それだけに総合情報処理センターの活動に期待するところは大きいのです。

 山梨大総合情報処理センターへの期待は単に学内だけではありません。山梨という地域社会にとっても大変大切な意味をもっています。山梨は、情報化が日本でも最も進んだ地域だといわれています。それはCATVが大変普及していたことが強く影響しています。しかし、今後予想される情報化社会は、まさしく一人、一人を基盤にしての情報の発信と受信であり、それにはインターネットの普及と活用は不可欠です。そんな時、中央と地域をつなぐ大動脈の関門として、山梨大学総合情報処理センターのようなしっかりとしたシステムがあることはきわめて大切なことです。逆に言えば山梨大学総合情報処理センターはそれだけの社会的責任を背負っているということです。

 いずれにしても、情報化時代といわれる21世紀を迎えるにあたって、学内外の期待を背負い、それだけに新時代の尖兵としての活躍を期待しております。