さらなる連携を

 

附属図書館長 橋本朝生



 情報処理センターに「総合」が冠され,体制が格段に強化された。
まことにめでたく,ありがたいことである。センターにとってめでたいのは言うまでもないが,附属図書館にとって実にありがたいことなのである。

 図書館の日常的な業務は今ほとんどコンピュータ−管理されている。図書の登録・検索・貸出,複写の依頼等々,すべてコンピューターがなければ動かないのだが,ネットワーク利用の部分については,センターのご協力を得て進めてきている。また,館内にYINS接続端末機を置いていただいていて,学生たちにも図書館に行けば気軽にインターネットが利用できると好評だが,これは全くセンターのおかげなのである。そして今年度,CD−ROMネットワーク版により,「ネットワークこととい」や「雑誌記事索引ファイル」の学内サービスを開始することができたが,いずれもセンターが総合化されたことによるものと言っていいだろう。総合化がいかにありがたいか,これだけでもわかる。

 これらはいわゆる電子図書館化の一環なのであるが,電子化はさらに推進していかねばならない。業務管理や利用者サービスにとどまらず大学で生産される知的蓄積を発信していく一翼を担う必要があろうし,また他の大学図書館や公立図書館と結んでのバーチャル・ライブラリーも遠くない将来に実現するだろう。それにはセンターとの協力がもっと必要となる。連携を強めて一体化した活動をしていくことになるだろう。総合情報処理センターのこれからの活動に期待するところははなはだ大きいのである。