1).はじめに
地球環境を形成するのに中心的な役割を果たしている水循環。そのなかでも全地球上の降雨の2/3を閉める熱帯・亜熱帯地方の降雨のメカニズムを解明することは、ダイナミックな大気循環の解明に非常に大きな影響を与えると注目されている。しかしながら、熱帯・亜熱帯地方の諸国の多くは降雨観測網が充分に整備されておらず、降雨メカニズム解明のための情報も不足がちである。本研究では、従来の気象レーダ及び、このような状況において発足した日米共同プロジェクトの、熱帯降雨観測衛星TRMM( Tropical Rainfall Measuring Mission)を利用した、熱帯・亜熱帯地域の島嶼における降雨追跡シミュレーションモデルの確立を目指している。
2).施設利用状況
本研究において、総合情報処理センター施設は、
図1
に示した形で利用している。
降雨域の抽出や解析は計算サーバを利用して計算を行なう。その結果を視覚的に解析・確認(Visuzalize)するため、可視化ソフトウエア(AVS Viz等)を利用して二次元化・三次元化等画像処理を行い視覚化して解析を行っている。また、時系列的な降雨域の移動をAVI形式の動画にして捉えることも行っている
図1.研究解析の流れ
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