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運用

1997年11月5日に最初のISPが接続を行った.その後1997年12月22日に5組織による接続 が完了し,正式稼働日としている.現在Y-NIX全体に流れる経路数は56である.

以下に1998年5月1日から1999年2月11日までの計測結果を示す. 計測はPrimary Segmentを構成するスイッチに対して15分毎にmib変数 (ifInOctets, ifOutOctets)の値を収集している. ここでは,ifInOctetsとifOutOctetsの合計を表示している.

4にX軸を日別にした場合の結果を示す. 全体として大きな特徴はない.Y-NIXに流れるトラヒックがさほど大きくないために 個々の利用状況が全体にも現れている.


  
図 4: 日別のトラヒック
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\epsfile{file=daily.eps}
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5に月別に平均した結果を示す. わずかではあるが,全体としては増加の傾向にあることがわかる.


  
図 5: 月別のトラヒック
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\epsfile{file=monthly.eps}
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6に1週間に並べかえた結果を示す. 全体に休日よりも平日の方が利用者が多い.そして,休日には大きなピークがないの も特徴である.


  
図 6: 曜日別のトラヒック
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\epsfile{file=weekly.eps}
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7に1日に並べかえた結果をプロットし,同時に最大値と平均値も 示す.Y-NIXを経由してNewsシステムのデータ配送を行っている組織があるために 全体的に平均してデータが流れている.時間帯では就業開始時刻(10:00時付近)から 上昇して,22:00時付近までほぼ一定の流量がある.そして,23:00時以降から深夜 1:00時付近では流量が増加する.


  
図 7: 時間帯別のトラヒック
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\epsfile{file=hourly.eps}
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これらの結果はNSPIXP2[15]やJPIX[16]で示される 統計と比較すると,全体に流れる量が少ないために,個々の利用状況が全体に 反映している.そのために全体としての傾向の特徴を見るには至っていない. しかしながら,曜日や時間帯ではわずかながら特徴を見ることができた. これらの傾向はNational IXと基本的には同じである. 全体ではトラヒックが増加の傾向にあるので,今後の経時的な測定によって, 地域IXでの特徴が出てくると思われる.

また、各Route Serverの運用状況は表2の通りである.


   
表 2: Route Serverの運用
  RSd on Solaris RSd on FreeBSD
CPU時間割合 0% 0%
メモリ占有率 4.0% 0.5%
仮想記憶割当サイズ 10560 Kbyte 940 Kbyte
プロセス常駐サイズ 10216 Kbyte 1264 Kbyte



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Kaz Yatsushiro 平成11年2月26日