story の例
plot の例
ミステリーをきかせた plot の例
探偵物語 の例
常軌を逸した事件
「びっくりする位の敏捷さ、超人間的な力、獣的な残虐さ、動機のない残忍さ、人間性から徹底的に縁遠い恐ろしい奇怪な行為[グロテスク]、いろんな国の人間の耳に外国語として響いた、ぜんぜん言葉が聞き取れない声」『モルグ街の殺人』
超自然と探偵物語
「ぼくたち二人とも、超自然的な出来事なんて信じやしないもの。レスパネー夫人母娘は幽霊に殺されたはずがない。この殺人行為者は物質的な存在であり、そして物質的に逃走した。」『モルグ街の殺人』
警察とドクサ
「あいつ[ヴィドック警察署長]は、対象をあんまり近くからみつめるせいで、よく見えなくなるんですよ。」『モルグ街の殺人』
物語の欲望図式(1) | ![]() |
探偵物語の欲望図式(1) | ![]() |
桃太郎の欲望図式 | ![]() |
物語の欲望図式(2) | ![]() |
探偵物語の欲望図式(2) |
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やさしいタフガイ
「タフでなければ生きていけない。やさしくなければ生きている資格はない。」レイモン・チャンドラーの生んだ探偵フィリップ・マーローの台詞
ハードボイルドの世界認識(1)
「太陽の光線が私のかかとをくすぐった。眼を開くと、うすいもやがかかった碧い空に立木の梢がかすかにゆれていた。」R.チャンドラー『長いお別れ』
「部屋の中にいた二人は、私のほうを見向きもしなかった。もっとも、一人は死んでいたのだが。」R.チャンドラー『大いなる眠り』
ハードボイルドの世界認識(2)
「ちょうど昼頃、干し草を運ぶトラックから放り出された。前の晩、南の国境近くで飛び乗り、覆いの下にもぐり込むと同時に眠ってしまった。ティワーナの町での三週間のあとだったからあたりまえだ。エンジンを冷やそうと連中が車を寄せたときも、ぐっすり眠っていた。それで、突き出ていた片足を見つけられ、放りだされたのだ。おどけてみせたが、相手はむっつりしていたので、おふざけは幕にした。煙草を一本恵んでもらい、食い物を探しに歩き始めた。<ツイン・オークス>という店に行き当たったのはそのときだった。」『郵便配達夫は二度ベルをならす』
ムルソーとハードボイルドの詩情
「このとき一台のトラックが鎖の音と爆音けたたましく、やってきた。エマニュエルが「やれるかな?」ときいた。私は走り出した。トラックはわれわれを追い越し、われわれはそれを追って突進した。私は物音とほこりにつつまれた。もはや何一つ見えず、クレーンや機械、水平線に踊る帆柱やわれわれが沿って走った船体のさなかに、走りたいという滅茶苦茶な熱情だけしか感じなかった。」『異邦人』
ハードボイルドの世界認識(3)
「D・ハメットは、犯罪をヴェネチア・ガラスの花瓶から取り出し、どぶの中に投げ込んだ」R.チャンドラー
路上の文体(3)
「私はタフだとか、ハードボイルドだとか、冷酷だとかいった文体を意識的に試みたことは一度もない。その登場人物であればそう書くであろう文体で囲うとつとめているだけのことである。」J.M.ケイン「私の小説作法」
セバスチャン・ジャプリゾ(1931〜)
フランスの推理小説家。視点の遊びを利用した斬新なアイデアで話題作を書き、映画化もされています。代表作は『寝台車の殺人者』『殺人の夏』(いずれも創元文庫)など。