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Internetの普及に伴い,トラヒックも急激に増加している.
トラヒックの分散を行うためには,複数個所でのISP(Internet Service Provider)
同士のネットワーク接続が必要となる.相互接続を行うためにはこれまで1点で相互に
接続する方法が用いられ,階層化された相互接続機構をそれぞれ,
International IX(Internet eXchenge),
National IX, Regional IX(地域IX)と呼んでいる.日本ではWIDE Projectによる
National IX,NSPIXP[1]が運用されていたが,現在では商用IXも含めた
複数のNational IXが運用されている.
これらNational IXは東京をはじめ大都市が中心となっているためすべての
トラヒックが大都市に依存する形となっている.また,技術的な側面
以外にも技術者の大都市集中や地域でのネットワークに対する決定権の損失といった
社会環境も含めた問題もある.これらの問題点を解決する方法として
より地域的な場所で相互接続を行う地域 IXが着目され,各地で設立,また構想
が提案されている[2]〜[6].
また,地域IXではNational IXのようにトラヒックの分散を計る目的とは別に、
地域にあってIXの運用技術を身につける場を提供し,技術者のコミニティを
育成するという社会的な役割もある[7].
さらに,経路が短かく,しかも他に依存しない経路を作ることができることから
様々なアプリケーションの利用環境も構築することができる.
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Kaz Yatsushiro
平成11年2月26日