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Y-NIXの実装

地域IXの一つのモデルとして,Y-NIXでは以下のような実装を行った.

Route Serverは4時間に1回, Data Baseに問い合わせを行う.この問い合わせに対する 情報をもとに,経路およびフィルタリングに関する情報(コンフィグレーション ファイルの作成)を再構築する.コンフィグレーションファイルの作成には, Routing Arbiter ProjectのRTConfigを利用する[14].

IXの運用の信頼性の確保と実験ネットワークの構築のため,図3の ようにRoute Serverの2重化を行う. 2重化されているLANでは各ISPがそれぞれの方法で,Primaryセグメントの 優先度を上げている.このため,通常はSecondaryセグメントには経路情報のみが 交換されている.


  
図 3: 構造

ここで,各Route Serverの仕様を表1に示す.


   
表 1: Route Serverの仕様
  Route Server A Route Server B
OS Solaris 2.5.1 FreeBSD Release-2.2.5
CPU UltraSPARC Pentium Pro
Clock 167MHz 200MHz
Memory 256Mb 256Mb
Route Server RSd v1.3 RSd v1.3

BGPを使って相互接続する際にはAS番号を用いる.AS番号はレジストラによって 管理される有限なネットワーク資源でもある. また,Y-NIXではNaional IXで経路情報を交換するNaional ISPが参加する.そのため オペレーションのミスからY-NIXでの経路情報が大域に流出する危険性がある. これらの問題を考慮して各ISPはローカルASを用いてY-NIXに接続を行っている.



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Kaz Yatsushiro 平成11年2月26日