活断層とは


活断層の分類

 活断層は,活動度,断層タイプ,確実度などからそれぞれ次のように分けられる.
それぞれの項目をクリックするとさらに詳しい解説がある.

活動度

 活断層の平均変位速度に基づいてその速さをA・B・Cの3つのクラスに分ける.
断層の地震危険度を評価する場合には重要な基準に指標になる

活断層のタイプ

 断層は,岩盤の動くむきによって,主に上下に動く縦ずれ断層と,水平に動く
横ずれ断層にわけられる。縦ずれ断層はさらに正断層と逆断層に,横ずれ断層は,
右横ずれ断層と左横ずれ断層にそれぞれ分類される.それぞれの断層運動によっ
て特有の断層変位地形が見られる.兵庫県南部地震の原因のひとつ,淡路島北西
部に現れた野島断層は,右横ずれを主として東側隆起(一部では西側隆起)を伴
った地震断層であった.

活断層であることの確実度

 活断層の空中写真判読によって活断層を認定するときに,その確からしさを
3段階の基準に分けて行う.あくまでも空中写真判読の作業過程上の分類であ
る.

 そのほか長さ・方向・活動時期・地域性(分布)などや伏在活断層かどうか,プ
レート境界の断層(海底)か内陸の断層かなど様々な点から調べられ,それぞれの
特徴を明らかにしていくことが重要である.