next up previous
Next: おわりに Up: 地域IX(Y-NIX)の実装と運用 Previous: 運用

地域情報化

Y-NIX設立の背景や社会的な効果などについては,林により報告されている[6].

ここでは,設立後の組織運営と検討されているプロジェクトなどについて報告し, Regional IXと地域情報化との関係を示す.

Y-NIXでは,NOCに直接接続している会員をA会員,直接は接続していない会員をB会員と している.現在(1998年1月)Y-NIXに参加しているA会員は6組織,B会員は13組織である. インターネットは相互協調により成り立っているにもかかわらず,1996年に 設立準備総会が開催されるまでISPが集まる機会はなかった.今回,Y-NIXの設立に より,組織自体に実体が伴うことになり求心力は高まっている.

Y-NIXの組織はA会員による技術運用委員会が決議機関として組織されて いる. ネットワークの運営は山梨県内の技術者のボランティアを中心に行われて いる.また,接続を行っている技術者によって構成される, 技術ワーキンググループが組織され,様々な技術的問題の解決を行って いる. 組織の事務局運営は特別会員である山梨県が担当している. 図8にY-NIXの組織図を示す.


  
図 8: Y-NIX組織図
\begin{figure}\begin{center}
\epsfile{file=/var/home/kaz/wine/soshiki.eps,scale=0.8}
\end{center}\end{figure}

Y-NIXの利用環境として以下のような協力が検討されている.この中の一部はすでに 運営が始まっているものもある.ここでは,アプリケーションレベルでの協調のみ ならず,社会活動も含まれている.これらはエリア内の経路に対する自律が確保され ていることが大きな要因となっている.



next up previous
Next: おわりに Up: 地域IX(Y-NIX)の実装と運用 Previous: 運用

Kaz Yatsushiro 平成11年2月26日