この図は『日本の活断層』(活断層研究会,1980)より,陸上の活断層のなか
で,確実度氈Cの活断層を中心に,それぞれを活動度と断層のタイプごとに編
集したものである(Kaizuka & Imaizumi,1984による).『新編日本の活断層』
(活断層研究会,1991)は,その後の資料を加えているので,この図とは少し
異なる(大局は同じ).
活断層が集中しているところもあれば,それほど多くないところもあり,分布
は地域により偏っていることがわかる.集中している中部地方〜近畿地方では,
活動度の高い断層が多く見られる.
また,断層タイプも地域により異なっている.東日本(東北地方や北海道)には,
逆断層が多いが,中部地方以西には特に横ずれ断層が目立つ.九州には正断層が
集まっている.そしてそれぞれのタイプと方向(走向)性にも規則性がある.逆
断層は主に南北方向,左ずれは北西〜南東方向,右ずれは北東〜南西方向,正断
層は東西方向である.これは日本列島が東西方向からの強い圧縮を受けているこ
とと関係している.
これらの活断層のうち,いくつかの主要活断層についてトレンチ調査が行われて
おり,活動時期の解明が行われている.
地方ごとの活断層図
クリックすると地方ごとの活断層図(『新編日本の活断層』,活断層研究会,1991)
が表示されます.これらはいずれも小縮尺で,断層の位置を詳細に知るには,さらに
詳しい分布図が必要である.
北海道地方
東北地方
関東・中部地方
近畿・中国・四国地方
九州地方